本を出版する力

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「私も本を出版したいんですけど...」
という相談をよく受けます。

基本的には
誰に対しても
経験もノウハウも
アイデアも惜しみなく提供します。

しかし、
結果として
実際に本を出版できる人と
出版できない人に
分かれます。

この3月、4月で言うと
monさんとの共著
『みんなにありがとう』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4863851413/goshistore-22%20/

そして4月に岩波から出版される
杉田明子さん(収納屋あっちゃん)との共著
『中高生のための「かたづけ」の本』。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4005007716/goshistore-22%20/

二人は
実際に本を出版できる人でした。
出版できた人になりました。

出版できるか
できないか。
何がその差を生み出すのか...。

それは
杉田さんと一緒に本を創っていて
よく分かりました。

その1:「とりあえず書く」

原稿がなければ
本はできません。
出版できない人のほとんどは
私が相談にのった後、
1ページさえ
書いていないんじゃないかと思います。
とりあえず書かなければ
何も始まりません。
加筆も修正もアドバイスもコメントもできないのです。
杉田さんは
「こういう内容で書いてみたら?」
と提案すると
とりあえず書いたのです。
その1ページ、1ページの積み重ねで
本は出来上がっていくのです。

その2:「締切を守る」

私は、本をプロデュースするとき
「作業指示」に
必ず「締切」を設定します。
「ここの部分、明日までに、
 もっと具体的なエピソード加えておいて」
という具合です。
杉田さんのリアクションは早く
必ず締め切りを守りました。
一方、締切を守らない人は
言い訳をします。
自分に対して言い訳をします。
有名作家じゃないんだから
編集者に〆切りをせかされることもありません。
そもそも、本なんて、
書いても書かなくてもいいのです。
だから、締切を守らず
言い訳していたら
永遠に本なんかできません。
そして、杉田さんが締め切りを守る以上
私もちゃんとやらなければなりません。
こうして作業がスピード化していくのです。

その3:「爆発的集中力」

お互い本業もあるし
当然、家庭もあるし
やらなければやらないことは
たくさんあります。
それでも、原稿を書いている間は
本当に毎晩、執筆し、作業し
dropboxで何度も原稿をやり取りしました。
今考えると
「よくそんな時間も気力も体力もあったな」
と思えるほどです。
本という一つの作品を
世に送り出すためには
ある一定の期間
爆発的な集中力が必要なのです。

その4:「素直さ」

私も作家なのでわかりますが
心を込めて書いた原稿が
加筆修正されていくというのは
心が痛むものです。
「私の深意はそうじゃない!」
みたいな。
杉田さんに対する私の作業指示の中には
杉田さんが100%賛同できない内容も
あったはずです。
だけど、杉田さんは
一切、文句も不満も言わず
100%、作業指示に従いました。
信じて任せてくれました。
そうすると私も
杉田さんの未来と可能性を信じて
力とエネルギーと時間を注げるようになります。
こうしてパワーが生まれていくのです。

その5:「無駄になるかもしれない努力ができる」

実は、この本は
当初、大人向けの本として書いていました。
原稿が完成し
私が知り合いの出版社に持ち込んだのですが
結果は「出版不可」。
その瞬間
これまでの努力、時間が
すべて無駄になりました。
しかし、
中高生向けの本にすれば
いけるかもしれないと
全面的に書き直し
新たな原稿を書き加え
私の『自立学』(ジュニア新書)を担当してくれた
岩波の編集者に企画を持ち込んで
企画が通りました。
もし、これも出版不可なら
この修正作業も無駄になります。
それでも、
次の手を考え
修正を重ねるのです。
本を一冊出版するには
それしかないのです。
こうして
無駄になるかもしれない努力が出来なければ
本なんて出来上がらないのです。

そして、なにより大切なのは
出会いを大切できるか。
この本ができたのは
杉田さんと私が出会ったからです。

ただ、単なる出会いは
満ちあふれています。
私だって、毎日、いろんな人に会ってます。

大切なのは、その出会いを
本当に大切にして
お互いの人生にプラスになるように
取り込んでいけるか。

自分のできること
その人のできることの重なりの中から
クリエイティブなアウトプット生み出そうとする意識。

自分のよろこびと
その人のよろこびとの重なりの中から
お互いが
これからの人生で
「あの人のおかげだ」
って思ってもらえるようなアウトプットを
生み出そうとする意識です。

でも、これらは
本の出版に限ったことじゃありません。
人が社会で生きていく以上
自分一人ではできないような
クリエイティブな仕事を
成し遂げていく以上
絶対に不可欠な力です。

とりあえずやりましょう。
締切は守りましょう。
爆発的集中力を身につけましょう。
(それは選択の力です)
素直でありましょう。
無駄になるかも知れないけど
努力をしましょう。

目の前の人を喜ばせましょう。

目の前の人と
新しい付加価値を生み出し
みんなを喜ばせる可能性を探しましょう。

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昨年の1月から
ITO ビジネスランチ会
というのをプロデュースしている。

その場の出会いが面白くて
ケミストリーを産み
思い付きで
いろんな提案をしてきた。

その一つが
「ITO ビジネス 地域通貨」。

お金を払うまでもないけれど
お互いのリソース
(経験、趣味、特技、人脈、等々)
を活用しよう
という労働交換型の地域通貨制度だ。

まだ、正式には
開始していないけど
勝手に使ってみることにした。

新刊のプロフィール写真のために
近影写真が必要だったのだ。

そこで、
一眼レフや
レフ板を持ってる
フリーライターさんに
「写真、撮ってくれない?」
とお願いした。

「OKです」と即答。

「謝礼は日本円?地域通貨?」
と聞くと

「地域通貨で」

「何をすればいい?」と聞くと

「時間管理術を教えてください」

ということで、
先日、写真を撮ってもらい
労働交換の
時間管理術個人セミナーが今日。

しかし、今日はスケジュールがタイト。

午前は、
「女性管理職の登用を加速化させるには」成果発表会
に参加し
空いた時間で出版社へ。
そして午後は、早良区の
「さわらの秋」運営会議と
時間の余裕が全くなく
そのまま
時間管理術個人セミナー。

移動時間に
アクティビティは考えていたのだが
ワークシートを作る間はなく。

しかし
その場で手書きで
ワークシートを作り
コーチングしながら記入していき
やるべき仕事、時間という資源
ムダを「見える化」していく。

あいだ、あいだに、
ゴーシ先生流仕事哲学、時間管理術を
おりこみながら。

子どものお迎えがあるということで
1時間ちょっとでtime up。

短時間だったし
ちょっと行き当たりばったり的だったので
「どうだったんだろう??」
と不安に思っていましたが
「すごかったです!!」
と、大感激していただきました。

これはイケル。

確信しました。

で子どもたちが寝てすぐ
今日の経験とノウハウをつぎ込んで
たった今
ワークシート作りました。

今度、このワークシートを使って
時間管理術セミナーやります。

※写真は、時間管理術個人セミナーの帰り
 夕日が美しかったので車を止めて撮った写真。
 時間に余裕があれば
 「美しさ」に目を向け
 それを愛でる余裕が生まれる。

昨日、岸川政之さんの講演を聴き、
懇親会の場で語り、感じたのは
「間違っていない」という安心感だ。

志、考え方、手法、戦略、使う言葉、、、等々
多くの部分で共通点があった。

加茂さんが懇親会の場で、
「一緒や!一緒や!」
と連呼していたほどだ。
だけど、今日、その格の差というか
経験、覚悟の差を痛感した。

今日は、福吉公民館での講演であった。

真ん中の50分は
岸川さんの依頼で
同行してくれた三重大学の学生さんに
プレゼンテーションしてもらうことになった。

プレゼンを見ながら
私はドキドキハラハラしていた。

講演に参加して頂いた
地域の60代、70代の大先輩方が
どう感じているか、心配になったからだ。

「岸川さんの話を聞きに来たんだ!
お金を払って
大学生の話を聞きに来たんじゃない!」
とか思ってやしないか。
とか。

FB上でも、
その三重大学の大学生とお友達になったので
正直に書こう。

基本姿勢として

<プロ意識を持つ>
参加者はお金を払っている。
大学生だから、初めてだから
緊張しているから
と言って許されない。
「まごの店」と同じだ。
じゃぁ、無料ならいいかというと
そうでもない。
参加者の命の時間
(経済学で言う機会費用)
を頂いているからだ。

<参加者目線を意識する>
常に、客席から
どう見えているかをイメージする。
それがイメージできなければ
笑いも涙も驚きも感動も
狙って生み出すことはできない。

その基本姿勢の上に
具体的なテクニックの問題が生まれる。

<自分のネタで絶対に笑わない>
人前に立って、笑いをとろうとすると
不安になって、まず自分が一番に笑ってしまう。
私はそれをしない。
芸人だって、自分のネタをしながら
大爆笑する芸人はいない。
自分が笑うと、逆に、客がひいてしまう部分がある。

<マイク・パフォーマンス>
それでも、笑いたい場合は
ぜめて、笑い声をマイクに乗せちゃダメだ。
笑い声は大きいので
ビックリするくらいの音量になる。
私は、マイクを持った手の親指を
口に当て、マイクと口の距離を
常に一定にしているし
しんみりした話などは
それを離すことで、音量を落とす。
どう聞こえているかをイメージして。

<内輪ウケしない>
仲間を応援する意味で
仲間の話に笑ったり
突っ込みを入れたり
なんたらしたくなるのは分かる。
それをやり過ぎると
客がヒク。
盛り上げながら、内輪ウケを狙わない
その絶妙なバランス。

みたいなことを
考えながら、講演が終わったら
アドバイスしようと思っていた。

同時に、岸川さんは、
この大学生に
なんて声をかけるのだろう
と興味があった。

だって、100点満点にも
いろんなレベルがあって
高い目標を掲げようと言う人だ。
お茶を試飲してコメントして
女子高校生を泣かせるような人だ。

どんなアドバイスをするのか
説教をするのか。

車に乗って、
開口一番。

「いや~よかったよ!
これを繰り返せば、すごいことになるよ」
だった。

ネガティブな発言一切なし。
アドバイスも一切なし。
褒めて終わり。

でも、私は知っている。
岸川さんだって
いろいろ思っているのだ。
でも、言わない。
褒めるだけ。

そのときに感じた。
格の差、経験、覚悟の差を痛感した。

こういう場を与えないと
大学生は経験できず、伸びない。
だからチャンスを与えなくちゃならない。

でも、お客さんに対してどう責任をとるか。
岸川さんには謝る「覚悟」がある。

そして信じて任せた以上
あとは褒めて伸ばす。
その信念がある。
その信念を支える経験がある。

すごい。

だけど、私は岸川さんにはなれないし
岸川さんは私になれない。

今日の講演の最後に
リーダー像の話になった。
岸川さんは
「場をつくり、応援をするリーダー」の必要性を語った。

私もそういう部分はあるけど
「先頭で旗振り役するリーダー」としての側面もある。

だから私は岸川さんにはなれないし
岸川さんは私になれない。

だけど、
自分を磨き
自分が活き活きと人生を送ることで
喜んでくれる人がいる。
その人を増やす。
その重なりの面積を増やしていこうとしている面では
全く一緒だ。